FC2ブログ

ぬくもりをこの手に (高天×冷泉寺)

時系列では、書庫【創作 (銀バラ)】の「結晶が包まれるとき(高天×冷泉寺)」の前です。
でも、そちらを読まなくても大丈夫だと思います。





こつこつこつ、とオレの歩く音が静かに廊下に響く。

冷泉寺と待ち合わせした図書館の中の自習室のドアを開けると、珍しく閑散とした部屋の中で、机に座った冷泉寺の背中が見える。

「わりぃ、冷泉寺、遅れた・・・、あれ?」

図書館の中なので静かに声を掛けると(前に同じ状況で失敗して冷泉寺に鉄拳を喰らった)、冷泉寺は軽く腕を組んでうたた寝していた。

「あー、こりゃ目を覚ましたらおまえが遅いからだって叱られんな。」
頭をボリボリ掻きながら冷泉寺の隣に座ると、小難しい医学書に混じってスポーツ医学関連の本も積んである。

オレはそれを見て、ふっと笑みが口に浮かぶ。
自惚れかもしんねぇけど、別にかまやしないよな。オレのこと気にしてくれてんのかもしれねぇってさ。

周りに変に思われない程度に冷泉寺を見ると、いつもじっと見つめる澄んだ瞳が伏せられて、硬質な雰囲気が和らいでる感じだ。
本当にこいつは綺麗な奴だと思う。
愛想はないし、口調がはっきりしているが、とても繊細なところもあるのもオレは知っている。

長い付き合いの中で少しづつ知っていくこいつのことを、オレは忘れられなくなってしまった。
こいつはきっと、レオンのことをまだ想っているのだろう。

でも、それでもいい。
オレは、昔のこいつも今のこいつも、これからのこいつとも歩いていきたいんだ。





冷泉寺の伏せた瞼がぴくっと動き、そのままゆっくりと開かれる。
目の前にいるオレに一瞬びくっとするが、瞬時に状況を理解したのだろう冷泉寺は、きゅっと口を引き結んでオレを睨む。

「・・・貴様が遅いせいで少し寝てしまったじゃないか。」
いつものアルトの声音が擦れているのは、起きてすぐだからだろう。





ああ、なんだろうな。
こいつが欲しい。




「・・・冷泉寺。」
「なんだ?」
未だゆっくりとした口調で話す冷泉寺の手の指を、机の下できゅっと掴む。



「オレ、おまえが好きだ。」



ゆっくりと目を見開く冷泉寺が、オレの告白を理解して微かに頬を赤らめる。


何も急いではいないから。
だから頼む、オレと一緒にいて欲しい。





Fin



スポンサーサイト



このままでいさせて (銀バラ)

今日は秋のイベント、文化祭。
うちのクラスは喫茶店なんだけど、あたしの当番が終わったのであるところに向かってるの。
「あれ、ユメミ?どこに行くの?」
下級生の教室で鈴影さんと話し込んでいた光坂クンに声を掛けられる。
「あのね、中学の部活でお世話になった先輩のクラスの模擬店に行くの。絶対来いって釘刺されちゃって。光坂クンと鈴影さんはどうしてここにいるの?」
「オレはこれから用事が出来て帰るんだが、荷物を取りに行く途中で光坂と会って、少し話していたんだ。」
さらさらの長い髪をそっと肩から払い、薄く微笑んであたしを見つめる鈴影さんに、ついあたしはときめいてしまう。
ダメよ、今ドキッとしたら光坂クンが猫になっちゃうわ!平常心、平常心。
「ボクはこれから色々見て回ろうとして教室出たらレオンさんに会ったから挨拶してたんだ。ね、ボクもその先輩の教室に付いて行ってもいい?」
そう言ってちらっとこちらを見る光坂クンには、なんだか母性本能が刺激されちゃうのよね。
「わ、嬉しい!実はその先輩、根はいい人なんだけど、ちょっとクセがあるのよ。一緒に来てくれると心強いわ。」
あたしが思わず手を合わせて喜ぶと、鈴影さんが苦笑しながらあたしの頭をくしゃっと撫でる。
「オレも向かう方向が一緒だから付き合うよ。」
「そうだね。ユメミ、行こう!」
そうしてあたしたちは、文化祭のパンフを見ながら歩きだしたのだった。




「ここ、お化け屋敷になってるんだね・・・。」
教室の外の壁を、まるで遊園地のお化け屋敷風にアレンジした力作を見て光坂クンが呟く。
「これぐらいなら大丈夫だろうが、こういう場所は悪いものが寄ってきやすいんだ。特にユメミには月光のピアスが付いているから、気を付けておくように。」
う、そうなんだ!
でも、あたしだって普段はこういうところ行かないわよ。だって怖いもの!
「山内先輩・・・、あ、今日誘ってくれた人なんですけど、ヒロシ共々中学のときお世話になってて。ヒロシは今日なかなか抜けれないみたいだからあたしが先に行くっていうので拗ねてましたけど。」
「高天さん、演劇で悪者役だって嘆いてたけど、見てきたらノリノリだったよ。」
そう言いながら3人で扉を開けたら、真っ黒な空間から急に不気味なお面が何枚もあたしに向かってぶら下がってきて、思わずあたしはドキッ!
「うわっ・・・!」
小さな声が傍で聞こえたと思ったら、光坂クンが毛並ツヤツヤのエメラルド色の猫になっていた。
「ごめん、ボク出口で待ってるから、服持って来てっ!」
猫になった光坂クンがあたしの肩にぴょんと飛び乗り、耳元でそう囁くとさーーーっと走って行ってしまった。
「ユメミは知ってて来たみたいだから大丈夫かと思ったんだが、入ってすぐ変身してしまうとは光坂も思わなかっただろうな。ここが暗い場所だったのは良かったが。」
落ち着いて話す鈴影さんの声を聞きながら、あたしはしゅんとして光坂クンの服を拾う。
「ここに来ることに気が行っちゃって、ドキッとすると危ないのに、光坂クンに悪い事しちゃった・・・。」
「光坂なら大丈夫だよ。さ、行こうか。」
そう言って鈴影さんが、あたしの手をきゅっと握って歩き出す。
ほんの少し前を歩く鈴影さんの大きな背中を見て、あたしは目を細めてしまう。




ほんの少しでいいから。
鈴影さんの存在を、近くに感じさせてください。
少しだけ、このままでいさせて。




・・・・・このとき、あたしは切ない気持ちでいっぱいだったのに。
コンニャクが顔に投げつけられて来たり、足をひっかれられそうになったり、その他諸々、子どもの悪戯か!と思うような仕掛けに、鈴影さんが呆れたように溜息を吐くと、ついにはあたしの肩を抱いて歩調が速くなってしまった。


山内先輩ぃぃぃっ、面白がって追いかけてきてますね!
そうよ、先輩はそ・う・い・うことばっかりするのが好きな人だったんですよねっ!!


・・・でも、あたしだって負けていませんよ?


出口で待ってた猫の光坂クンを抱き上げ、あたしはこそっと囁く。
「あのね、後ろの暗闇の中で面白そうに笑ってるあの人、ちょっと追いかけてあげてくれない?」
一部始終を見てたらしい光坂クンは、ペロッとあたしの頬を舐めてから床に降りたった。


「ぎゃあっっ!ね、猫ーーーーー!!?」

ガタガタと大暴れしたあと、逃げ惑う山内先輩の後ろ姿が見えた。


「彼は猫が苦手なんだね。」

やれやれ、という風情の鈴影さんが光坂クンに追いかけられて去って行った山内先輩を見る。

「山内先輩は面白がってばかりだから、こういうお灸が必要なんです!光坂クンが帰ってきたらお礼にたこ焼き奢ってあげよう!」
ちょうど通りかかった教室の模擬店のたこ焼きがあったので、あたしはそこで光坂クンが帰ってくるのを待つことにした。
「じゃあ、オレは行くよ。帰りは光坂か冷泉寺と帰るように、高天は遅くなるようだからね。」
軽く片手を挙げて去っていく鈴影さんの背中を見て、あたしはさっきのことを思い出してしまう。



・・・出来ることならもう一度。

また、鈴影さんの存在を近くに感じることが出来ますように。




そう思って、あたしはほっと息を吐いた。




Fin

冷たくて甘い記憶 (鈴影×ユメミ)

「--何をしている?」

薄い寝着の上に大きなストールを掛けて、ベランダから月を眺めていると、後ろから心持ち強めの声音のレオンハルトの声が聞こえた。

「おかえりなさい・・。なんだか寝付けなくてここに出たのだけれど、あなたをお迎え出来て良かったわ。」
「まだ冷える、早く部屋に戻るんだ。」
「そうね、でも、もう少しだけ・・。」

あたしの後ろに立ったレオンハルトに凭れると、その長い両腕があたしを守るように回され、長い緑髪に包まれるようにされ、その暖かさにほっと心が緩んでしまう。

「ね、少しだけ話聞いてくれる?」
「・・・どうした?」

「今日ね、久しぶりに天吾と人吾に会ったの。その前に会う約束したときに、あるものが食べたいって言われて・・。」

名前は忘れたけれど、亡くなったママがよく作ってくれたお菓子。
バナナの皮をひと筋だけ向いて根元に向かってくるくる回してその部分をピックで留めて、中身をスプーンで取り出し、そこにバニラアイスを詰めて冷凍庫で固まらせて、上に生クリームを絞り細かく切ったピスタチオで飾り付けする。

「簡単なお菓子なんだけど、ママはお手製のバニラアイスで作ってくれて、生クリームは美味しいって評判のパン屋さんに頼んで業務用を譲ってもらっていたの。果物の中に入れたアイスってなかなか固まらなくて、あたし達待ちきれなくって・・。取り出したバナナでジュース作ってもらって待ってたわ。」
ふふ、と微笑みが浮かんでくる。
「他にもいっぱいママに作ってもらったものがあるはずなのに、双子がどうしてもそれが食べたいっていうの。だから作って食べたら、なんかこう胸がきゅっとなっちゃって・・・。」

もう戻れないあのときを、少しだけ感じた懐かしさ。

「味覚や嗅覚で記憶が呼び起されることがある。」
「・・あなたは?」
「おまえの作るほうれん草のキッシュは、養母が作ってくれた味と同じなのに驚いたことはある。」

だけど、とレオンハルトは言う。
「おまえの作る料理は、全部好きだ。」
「そういうところは、レオンハルトはあたしに甘いのね。」

振り返って見上げたあたしの瞼に、レオンハルトは口付けしてくれる。

「明日の朝のデザートに、バナナのアイス出していい?」
あなたにも、食べてらいたいわ。

「今すぐベッドで冷えたこの身体を暖めて、いい子にしてたらね。」
「あなたも一緒に?」
「風邪をひかないように、この身体に言い聞かせてあげないとな。」
「あら、じゃあ身体が冷えたのも悪いことばかりじゃないのね?」
言葉遊びはもう終わり、というようにひょいとあたしを抱き上げ部屋に戻るレオンハルトの耳元で、あたしはそっと呟いた。

あたしたちの間にも、いっぱい作っていこうね。


微かに頷くレオンハルトの首元に、あたしはぎゅっと抱きついた。





Fin




結晶が包まれるとき (高天×冷泉寺) 【R18】

「ふざけた事言ってるんじゃないぞ、いい加減にしろ!」
あたしが泊まっているホテルに押しかけてきた高天との間に距離を保ち、あたしは叫んだ。
「何がふざけてるって言うんだよ、オレは本当の事しか言ってない!」
それ以上は近づいて来ない高天は、あたしをギリっと睨みながら両手を握りしめている。
「今まで、そんなふうに扱ってきてないくせに、なんで、今頃・・・。」
思わず目を逸らして呟いたあたしの声に、高天が弾かれるように顔を上げた。
「オレは、おまえを怖がらせないように接してきた。おまえが、オレを男として意識してくれるようになるまでずっと待っていた。今頃なんかじゃない、おまえはやっとオレを男として見たんだ!」
カッと頬が染まるのが解る。
「そんなに言うのなら、これを見てみろ!」
あたしは来ていたジャケット、シャツ、クロップドパンツを脱いで下着だけになった。
「あたしはおまえが好きなユメミとは違うタイプの人間だ、心も、体も。第一、あたしの何がおまえを惹きつけたんだ?言えるのなら言ってみろよ!」
叫ぶように言ったあたしを高天はじっと見つめると、そっと近づいてきて自分の来ていたジャケットであたしを覆いそのまま抱きしめてきた。
不意を突かれたあたしが身動ぎしても、羽交い絞めのように抱きしめてきて離そうとしない。
あたしとは違う、男の空気を感じ背中が戦慄いてしまう。
「おまえが好きなユメミ?何故今ユメミの名前が出てくる?おまえとユメミが違うのなんて当たり前だろうが。オレはおまえを好きになったんだ、惹きつけたところ?わかった、全部言ってやる。」
決して小さくはないあたしをそのまま抱き上げると、高天はずかずかと歩き出した。
「ちょっ・・、おまえ、どこへ行くつもりだ・・?」
無言で答えない高天が、足で乱暴に開けたドアの先にはベッドがあり、あたしはそこにそっと横たえられた。
「・・・涼やかな声が好きだ。」
見開いた目に近すぎてぼやける高天の瞼が見え、柔らかく唇を塞がれる。
「はっきりと意見を言うところ。」
唇が顎を伝い、喉元に強く押し付けられる。その刺激にビクッと意識がはっきりし、動こうという意思はあれど動けない。
「誰にも気付かれないように場を収めようとするところ。」
伝った頬から耳元に囁く声に、きゅっと目を瞑ってしまう。
「長い手足、なよやかな体躯、さらさらした短い髪、いい匂いのする首元、白い肌。」
大きな武骨な手が触れて撫ぜて、あたしを確かめていく。
「もう、止め、ろっ・・、はっ・・!」

「怖がるな。」

高天の口から出た言葉に、体が固まり眦からひと筋の涙が零れた。
その涙を舐め取った高天が、顔を上げあたしを射竦めた。
「ユメミと比べたりしたことねぇよ。騎士団の事が終わってから、オレはずっとおまえしか見ていない。ずっと待って、やっと世界に入れてくれたのに、逃がしたりしない。」

あたし、あたしは、もう。
「あたしはっ・・、うっ・・。」
塞がれる口唇。

「無理に今、口に出して言う必要はねぇよ。その代り・・・。」

体で語ってくれ。

耳元で囁かれた言葉に、あたしは高天の背にぎゅっとしがみ付いた。

「第一なんだよ、下着姿になんかなりやがって。」
あたしを全裸にしたあと、自分の服を破棄捨てるように脱ぎ去った高天が覆い被さってくる。
「あームカつく。他の男にそんなことしたらオレ何するかわからねえよ?」
「馬鹿か、誰がするかっ・・。」
「自棄になってやったことくらいわかってるさ、でも、ムカつくんだよ。」
「ああっ・・はっ・・!」
胸を片方は掴まれ、もう片方は熱い口腔に包まれる。
臍を舐められ、脇腹を撫でさすられ、うつ伏せにされ胸を大きな両手で包まれ背中のあらゆるところに口付けられる。
高天の辿った後は赤い跡が刻み込まれ、熱い波に攫われ息が続かなくなってしまう。
散々あたしの体を堪能していた高天は、誰にも触れられたことのない所に顔を埋めてしまった。
「イヤだ、高天、そんな・・とこ舐めるなぁっ・・!」
あたしはそう言っているのに、あたしが力尽きてくったりするまでそこを舐め指で慣らしてしまった。
「冷泉寺、オレ・・。」
耳元に囁かれる声は、今までに聞いたことがない声音だった。
「おまえの全部が好きだ。」
ふと体の力が抜けたあと、すさまじい痛みが体を駆け抜けた。
「ふっ・・!」
痛みの声を上げるのを是としないあたしを、大きな背中に爪を立てるのを許す高天。
あたしが高天に慣れるまで動かなかったが、少し力が抜けたのが解ったのだろう高天が、少しづつ動いてきた。
あたしの間に入った高天の肩に片方の足が載せられ、白い甲が揺れているのが見える。
痛みがマシになっていき、ムズムズするような感覚に、これが快感なんだと自分でわかってくる。
「冷泉寺、好きだっ・・。」
「は、高天っ、も・・う・・。」
「ああ、一緒に・・。」
白い光が見えたような気がしたとき、薄い膜越しに高天の欲望が吐き出されたのだろう感覚を感じ、あたしはそのまま気を失った。


目が覚めると、体がさらさらしていた。
どうもあたしが気を失っている間に暖かいタオルで拭ってくれたようだ。
下半身が痛怠い感覚が残っているが、これはしょうがないだろう。
「冷泉寺、目が覚めたか・・。ごめん、理性が効かなかった。殴りたきゃ、殴れよ。」
そう言って目を瞑る高天を見て、やれやれと思う。
・・・あたしが本当に嫌なら、絶対に許してやしないさ。
「阿呆。」
目を瞑ったままの高天に抱きつき、耳元で囁いてやる。
「これからはいつだって、あたしの言いたいことは聞いてもらうからな。覚悟しとけよ。」
「ああ。」
そうやってあたしたちは、長い時間抱き合っていた。



Fin

莫迦な人、眩しい人 (鈴影×ユメミ)

さらさらとしたシーツの狭間、薄闇に長い緑黒髪が紛れていく。

古傷があちらこちらにうっすらと残るけれども、強固な囲いのように下ろされた両腕の間で、あたしはじっと鈴影さんを見てしまう。


「あなたの腕の中は、いつも気持ちいいの。どうしてかしら。」


ふっと唇を軽く上げた鈴影さんは、あたしの目の端に口付け、大きな手であたしの腰を撫で、お互いに何も身に着けていない身体を愛おしげに見つめる。


「お互いの体温を分け合えるから。」


そう囁いた鈴影さんは、あたしの下唇をそっと舐め、ふっと息を吐いたその隙をついて、少し厚くて引き締まった唇を重ねてきた。
軽く触れたあと、舌を差し入れられ絡め取られる。一度少し緩めに開いた瞬間に息継ぎをし、また深くお互いの口付けに酔っていく。


「・・何を笑っている?」

あたしの鎖骨へとその唇を移し、その体躯をあたしの全身で受け止めて息苦しくそして熱くなっていく最中に、少し微笑んだのに気付いた鈴影さんが問いかけてくる。

「あなたの腕の中にいるのがね、不思議だと思わなくなったのがおかしいのよ。」


幾度となく、こうしてお互いの熱を確かめ合うようになって。
最初の頃は、戸惑いばかりだった。


「でもね、あなたがあたしに触れるのを、躊躇いなく出来るようになってくれたから・・・かも、しれないわ。」


鎖骨にきつく喰いつく気配に、知らずにびくっとしてしまう。


「おまえには・・敵わないよ。」


静かな口調に小さな熱い吐息が絡み、明確な意思を伴って弄る彼に、あたしは翻弄され、思い切り喉を仰け反らせてしまう。




あたしにとって、とても眩しいひと。

愛しい、・・・莫迦なひと。






Fin


»