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リクエスト創作 「ある日のこと」 (美女丸とシャルル)

ガラッと障子を開けると、いけ好かない奴の姿がすぐ目に入った。
「・・・まだマリナは起きないのか。」
白金髪の間からこちらを竦めるように見つめる瞳が向けられた。
「ああ、脳波に異常はないようだし、本当に眠っているだけだ。ただ、こんなに長くなっているのはおかしい。」
大人しく眠っているマリナの前髪をさらっと梳きあげる仕草に、ムッとしてしまう。
おい、医者がそんな仕草すんのかよ、おかしいだろ。

白妙姫のイザコザがあって2日経つ。
なぜかマリナは懇々と眠り続けてしまっている。
今日和矢は調べたい事があるから、と出掛けてしまい、オレはこの客人と2人で話す羽目になっている。
やれやれ、と溜息を吐く。
シャルル・ドゥ・アルディ、フランスの華と言われる、和矢の親友の男。
オレにとっちゃ、ただの偏屈野郎としか思えないが。

「おい、マリナの髪に触るな。」
自分でも眉間に皺が寄り、剣呑な声音になってるのがわかる。
「・・・若様、マリナさんのお身体拭きますので外に出てくだせぇ。」
「ふん、おまえに言われる筋合いはないね。オレに命令するな。」
オレに向き合う形で移動してきたシャルルが、腕を組んで好戦的に対峙してくる。
「ここはオレの家だ。客人は気を使ってもらおうか。」
「客を持て成すのがそちらの役目じゃないのか。名家が聞いて呆れるな。」

ダンッ!とオレの背後から足を叩きつける音がし、床が響いた。
「お2人共、出て行ってくだせぇ、仕事が片付きませんだ!それともマリナさんのお身体を拭かれる様子でも見る気ですか?」
・・・蘭子のあまりの剣幕に、部屋を追い出されてしまった。

「・・・しかたないな、蔵にでも行くか。おまえも来るか?」
やれやれと肩に両手を掛け、横にいるシャルルにそう声を掛けると、不思議そうな顔をされる。
「今までの勢いはどうした?それになぜオレが行かないといけない?」
「蘭子に助平扱いされたおかげで、毒気抜かれた・・・。それに、ここは暑い。別に来たくなきゃ来なくてもいいぞ。」
「古文書が見たい。あるのか?」
「なんなりとある、勝手に見たらいいさ。別に隠さないといけないものもないしな。」

・・・・・・確かに、見ていいとは言ったが。
「オレは、蔵を片付けに来たんだっ!直した端から散らかしていくとはどういう了見だ!」
「は、君の整理の仕方はおかしい。年代順に並ばせているつもりだろうが詰めが甘い。せっかく保存状態がいいんだ、オレがチェックしてやる。ありがたく思うんだな。」
「だったらちゃっちゃとやれ、足元に広げていくな、読み込むんなら別の所に置いてくれ!」

なんだかんだと気付いたら3時間も経っていた。
シャルルの奴、言いたい事したい事だけやり捨てていくと、目当ての物を抱えて出て行きやがった。
蔵を出たら固まったまま草書を読みふけるこいつを見て、心底びっくりした。
力技で屋敷の中へ引っ張り込んでも、まだ自分の世界に入りきっている。
オレはこいつの世話係じゃない!と思いながら放っておけない自分が嘆かわしい。
和矢、早く帰ってきてくれ・・・。


「若様は結構世話好きというか、見て見ぬふりが出来ない性分でごぜえます。そういう人の所にああいう人が集うものですよ。」
蘭子がマリナの様子を再度見に来たオレに、麦茶を差し出しながらそう言い放つ。
・・・勘弁してくれ。
開け放した部屋続きを見渡すと、縁側に座り古文書を読みふける白金髪の後ろ姿が見える。
ちりりん、と風鈴が鳴る音と共に、妙に馴染んでいる光景に苦笑が漏れた。




Fin




こちらはえりさべつさんのリクエストです♪

「シャルルと美女丸の一筋縄ではいかない友情の姿が見たいです。シャルルplus和矢とはまた違った友情だろうこの二人、関わり合うことによってバチバチ化学反応起こす様が見たいなー、なんて♪」

とのことでした(*´∇`*)

シャルルはどこまで行ってもシャルルだと思うので、話を進めたい美女丸が結局はあれこれ世話を焼くのかな~という妄想になってしまいました^^;度量はありそうなので(笑)
このころマリナはカミルスと奮闘してるはずです。

えりーさん、リクエストにお応え出来てるか不安です。。。すいません(>_<)



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リクエスト創作 「縁側にて」 (美女丸×マリナ)

*こちらは書庫【創作(美女丸×マリナ)】の世界観になります。マリナは成人してそれなりにまんが家として仕事しており、美女丸の家の一室を間借りしているという設定です。
「長い夜 2」と「長い夜 3」の間くらいの時間枠ですが、読まなくても支障はないかと思います。



「お帰り、美女丸!ね、お風呂入ったら縁側で一杯やらない?」
あたしは帰ってきた美女丸を迎えに行き、顔を見た途端話し出してしまった。
「・・・ただいま。なんだ藪から棒に。」
憮然と答える美女丸に、あたしは苦笑してしまう。
「取材先でね、冷酒カラフェもらったの。それを蘭子さんに話したら、若様秘蔵のお酒がありますよって教えてくれたのよ。蘭子さん、なんと手作りの蒲鉾も作ってくれたのよ!だから、ね?」
「ふん、何がだから、ね?だ。何でオレが秘蔵ものを出さないといけないんだ。・・・とは思うが、蘭子の蒲鉾は食いたいな。しょうがない、出してやるか。」
あたしの頭に手を置き、くしゃっと撫でるのが最近の美女丸の癖だ。
同い年なのに子ども扱いされてるみたいでムッとしてたけど、あたしにしかその仕草はしないのだと気付いてからくすぐったい気持ちになった。
美女丸のおうちに間借りさせてもらえるようになって、五日目。
明日から大阪に取材に行かないといけないあたしは、いっぱい飲めないけど。
疲れて帰ってきた美女丸と少しでも、ゆっくりした時間を持ちたかった。





「綺麗でしょ、氷を入れるところが紫色なところが好きよ。この冷酒カラフェ。」
ai.jpg


盥の中に細かい氷を敷き詰め冷酒カラフェを冷やし、蒲鉾、出し巻き卵、冷奴、ゴーヤチャンプルー、アスパラの粒マスタード和え、ナスのチーズ焼き、梅ポン酢の大根おろしが一緒に並ぶ。

「・・量は少ないが、肴の品数は多いな。これはマリナのリクエストか?」
冷えた冷酒をグラスに注いでくれながら、美女丸が呆れたようにあたしを見る。

「公約通りの庭掃除頑張ったから、蘭子さんが気を利かせてくれたの!それに、あんた晩酌したらあんまり食べないでしょ。ダメよ、そんなの。」
「よく知ってるな・・。気を利かせてくれたのか?」
カチンとグラスを鳴らして乾杯し、キリッと辛口の冷酒を口に含む。
その仕草が慣れていて、大人の男性の色気を感じてドキドキしてしまう。
やだわ、小さい頃のことを知っているから、気恥ずかしくなっちゃうじゃないのよ。
「あんたが倒れちゃ、弾上のおうちが立ち行かなくなるでしょ!そ、それにね、このお庭広すぎるんだもの、春先とはいえ汗かいちゃったから、塩分が恋しいのよ。」
あたしは少し顔が赤面するのを感じながら、冷奴を口に入れる。う、お醤油かけすぎちゃった・・・。
注いでもらった冷酒を大急ぎで飲むと、あら、さわやかな飲み口。
よく冷えてると、まるでミネラルウォーターを飲んでるみたい。

「おい、飲み過ぎるなよ。急にくるぞ。」
「これ、どこのお酒なの?」
「愛媛県の地酒だ。なかなか手に入らないが、気に入ってるんだ。」
「うふふ、美味しい・・。ね、飲み比べしてどちらかが勝ったら言うことひとつ聞くってどう?」
隣でぐいぐい杯を空ける美女丸を見上げ、あたしは提案してみる。
「おまえがオレに勝てるわけないだろう。」
こちらを見据える強い眼光に、ドキッとしながらあたしはツンと顎を上げた。
「ウワバミのあんたに普通じゃ敵うわけないから、ハンデもらうわよ。あたしはチビチビ自分のペースで飲ませてもらうわ。」
「・・ま、いいだろう。その話、乗ってやろうじゃないか。約束、忘れるなよ。」




・・・・・結果、撃沈。
チビチビ舐めるように飲んでたんだけど、本当に急にきちゃった・・・。うう、泣きたい。

「言った通りになったな。」
相も変わらずのハイペースで飲む美女丸に膝枕してもらい、あたしはくらくらする体をぐたっと美女丸に預けた。

「・・・おまえ、何をオレにさせたかったんだ?」
「水まんじゅう・・。」
「は?」
「あたしたちが名古屋にいたとき、喧嘩ばっかりしてたけどさ・・。貰い物の水まんじゅうを偶々2人で食べあったこと覚えてる?その水まんじゅうがね、期間限定で今年だけ復活したの。あんた、すごく気に入ってめずらしく満面の笑顔であたしにお礼言ってたから、懐かしくなって・・。一緒に、食べに、行かないかなって・・・。」
う、もうダメ・・、寝ちゃいそう。

「・・・おまえは馬鹿だ。」
「・・何よぅ、わかってる、わよ・・。」

「行ってやってもいいが、・・・そのときは手を繋いでいくぞ。オレの、伴侶としてな。」

美女丸のその呟きを聞いたのは、闇夜に浮かぶ月だけで。
あたしの頭を撫でる大きな手が、優しく髪を梳いていった。

ダウンロード (5)









Fin




こちらのリクエストは、珠響さんからです(*´∇`*)


「美女丸とマリナの酒宴などいかがでしょう?
まだお付き合いしてるかしてないかちょい微妙な2人(互いに好意は持っていて…)、何かの賭けで飲み比べ。
当然ウワバミくんの勝利、願い事をきくことになるマリナ。」


結局マリナの願い事も美女丸はきくことになりますが、美女丸の大願成就も叶うということになりました。

まったくの下戸なので、お酒の描写がおかしくても見逃してもらえると嬉しいです
会社の先輩に冷酒カラフェ送ったら、すごく喜んでもらったことがありました( ´ ▽ ` )ノ❤
お酒飲めたら、冷酒カラフェ買って冷酒嗜んでたと思います♪(すぐ割りそうですが^^;)

珠響ちゃん、リクエストありがとうございました♡
もう一つのリクエストも妄想コネコネしておりますので、もう少しお待ちください<(_ _)>

2014 イツキBD創作 「大好きな君へ」

ガチャッと扉が開かれたかと思うと、小さな身体が弾むように突進してきた。
「イツキおじさん、逢いたかった~!抱っこして、抱っこ~!」
小さな両手を上に伸ばし、キラキラと輝く瞳で見つめられると、おじさんとしては弱いんだよな・・・。
「まったく、甘え上手だな、玲奈は・・・。でも、おじさんも逢いたかったよ。」

4歳の玲奈は城児とベベの長女で、可愛い盛りだ。
ここ何年か仕事で飛び回っていて、落ち着いて玲奈と会えるときがあまりなかったのだけれど、それでもこう懐いてくれると嬉しいものだ。
「でもいいの、イツキ?玲奈お願いしちゃって・・・?せっかくのお休みなんでしょう?」
心配そうにオレを見つめるベベは、すっかり母の顔だ。
出会った頃の初々しさは変わらないところが、オレをいつまでもシスコンのままにさせてしまうけれど。
「花織時代の友達が札幌で結婚式を挙げるから、夫婦で招かれてるんだろう?せっかくだし、ゆっくり泊まっておいで。オレはお姫様に相手してもらうさ。」
ね、と玲奈と頷き合うとベベはホッとした顔をして、玲奈の頭を撫でた。
「玲奈、イツキおじさんの言うことちゃんと聞くのよ?お土産買ってくるからね。」
「うん!玲奈ちゃんとするよ!いっぱいお土産買ってきてね。」
「わかったわ、パパは仕事先から直接向かうそうだから、もう出るわね・・。」
オレの腕から玲奈を受け取りぎゅっと抱きしめるベベに、玲奈も嬉しそうに縋り付く。
やっぱり、母には敵わないよな、と内心溜息を吐いたのは内緒だ。

ベベを見送り、玲奈が行きたがった映画を見に行き、併設されたゲームセンターで少し遊ばせていたとき、ふと気付いた。
玲奈が首の下あたりをしきりに掻いている。
「玲奈、どうした・・?見せてごらん。」
「ん、さっきからブツブツが痛くて痒いの。」
見ると、湿疹と水泡が合計4個出来ており、1つは水泡が破れて赤くなっている。
・・・今からなら間に合うな。
「玲奈、酷くなったらダメだから皮膚科に行くよ。帰りに美味しいアイス食べさせてあげるからね。」
「えー、・・・イヤだけど、行く・・。」
オレの視線に負け渋々と行った皮膚科だけど、行っておいて良かったと後で思うことになった。
病名は「カポジ水痘様発疹症」というもので、アトピー体質である玲奈に掛りやすい疾病らしい。
単純ヘルペスウイルスによるものなので、一週間抗ウイルス薬を服用しなければならない。
掻いた所が化膿しかかっている部分もあるため、抗生物質も一週間飲みきることになった。
病名を調べる為患部を一部削ぎ取られ泣いていた玲奈も、診察後に行ったサーティオンのダブルで機嫌が直ったのでほっと一安心した。

家に帰ってきて、ベベが用意してくれていたおもちゃで一緒に遊び、一緒に風呂に入っていたときは笑っていたのだが、まだ少し痛痒いのが気になり始めたのだろう。
「・・・ママぁ。」
大きな瞳に涙の膜を張らせそうになる玲奈を抱き上げ、オレの部屋に数冊の本を持って向かう。
玲奈お気に入りのロッキングチェアに座り、オレの膝の上に乗せ、玲奈の体を包むようにして両腕を回してやる。
「何がいい?玲奈の気が済むまで読んであげるよ。」
「うんとね・・、アナの本のあと、KZがいい・・・。でもね、KZはわからないところはイツキおじさんが教えてくれる?ママは、いつも優しく教えてくれてるの。」
「ああ、いいよ。」
オレが本を玲奈に見せてあげれるようにし、ゆらりとチェアを揺らすと、涙はどこかへ消えたようだ。
何冊か読んでいるうちに寝入った玲奈をオレのベッドへ運び寝かせ、シーツの上からポンポンと軽く叩く。
ベベが玲奈を寝かせるとき、いつもする仕草なのを知っていたから。
べべは玲奈が病院に行ったことを知ると、すぐ帰ると言いだしたが、城児とオレで説得した。
結婚式が終わったらすぐ帰ると言ったベベの声は母親の声音で、ふとべべと出会ってからの過ぎ去った日々を思い出し苦笑した。


今こうして穏やかな気持ちで過ごせるのも、君たちがいるから。
オレもいつか自分の帰る場所を作るけれど、君たちも愛しい存在なんだ。
そう思わせてくれて、感謝しているよ。
だから気を付けて帰っておいで。

大好きなこの子が待つ、この場所へ。



Fin

Category: 2014 BD創作

くもの恩返し 5 (シャルル×マリナ) 最終話 【R18】

薄い被膜の準備を整え、熱い身体の中へ入っていく。
受け入れる感覚しか知らない、いつもの触れ合いと違う為の高揚感。

―――男の人の感覚ってこういうものなのね。

熱くて、包まれて、だからこそ感じるやるせない衝動。
今の感覚の何もかもを与えてくれている、腕の中の小さな柔らかい身体。
視線を絡め合わせると、頬を上気させ少し眉を寄せた見慣れているようで違う、女の顔のあたしがいる。

「・・・成程。女性はこう、感じるのか・・。ふっ・・、自分の、顔がこう扇情的に見えていたとは、気付かなかったな・・。」
息を弾ませながら、天使のようなカーブを描く頬に小さな手が触れられ、その手をきゅっと掴む。
「ええ、そうよ・・。シャルルに抱かれながらあたしがどんなにどきどきしてたかなんて、知らなかったでしょ?」

世界があたしたちしかいないように。
二人、溶け合えた気がして。

目の前の小さな身体をぎゅっと抱きしめる。
あまり長くない両腕が、広い背中に回され応えてくれる。

大好き・・。

そう思ったとき、また・・白い光に包まれ。

「あ・・・。」

「・・・マリナ。」

耳元で響く、テノールの声。
安心して身を任せられる、逞しい腕。
キラキラの白金髪の感触は、繊細で気持ち良くて。

「シャ、ルル・・。」

元に・・・戻ったのね。
そう思って、見上げると。
夢見るように笑うシャルルがいた。
その表情を見て、あたしは思いだした。

『オレたちは、もっと仲良くなれる』

若かったあの時、思わず見惚れた、あまりにも綺麗で艶やかな微笑みと同じだったから。

「クモが言った言葉を覚えているかい?」
大きな手であたしの頬を撫ぜる仕草が、とても優しい。
え・・と、確か・・・、
『君がその人間と「幸せ」を分け合えたとき、元に戻る。』
クモの言葉を思い出したあたしは、かぁっと顔が赤くなった。
あの瞬間に思ったことがシャルルには伝わっているんだって理解出来たから。

「『幸せ』なんて概念に思い入れはないが・・・、でも、悪くないね。」
「え、・・・ひゃああっ、ちょっと、シャルル、あたし付いていけなっ・・ああっ!」

あたし、今までシャルルの体だったのよ?受け入れる準備が・・、ってもう!
「シ、シャルルの人でなし~!」
「君の体になったのは興味深かったが、オレはやっぱりこっちの方がいいね。」

思いきり攻めてあげるよ、付いておいで。

そのあと、散々シャルルに翻弄され、体と心を持て余していたけれど。
こんなハプニングも、悪くないと思ってしまった。




Fin




くもの恩返し 4 (シャルル×マリナ)   【R18】

お返しとばかりに、逞しい胸を小さな口で辿られる。
びくん、と小さく反応すると、ふっと微笑まれたのが気配でわかる。
垣間見える赤い舌が、脇へ、臍へと道を作っていく。
触れられているのが、もどかしい。
やっぱりこれは、男性の、・・シャルルの体だからそう感じるのかしら。
目の前にいる柔らかい身体を、馨しい香りのする小さい存在を抱きつぶしたいと思ってしまう。
この体には、征服出来る力があるけれど。
そうしてしまわないように、大事に触れたいという理性とのせめぎ合いになる。
シャルルはあたしを抱いているとき、こういう感じになっているのかしら・・・。
そう思って、ふと気を抜いた瞬間、

身体の中央に、濡れた感触と・・・例えようもないほどの快感に包まれ、「はっ・・。」と息が漏れてしまう。
視線を下に向けると、シャルルの男性の部分に、舌を這わすあたしがいた。

「○▽●□っ・・・!」
視覚の淫靡さと次々と感じる感覚の変わりゆく様に、付いていけない。
「シャ、シャルル、ちょっ・・と、待って!こんなの、ダメッ、はぁっ・・。」
「君がしてくれるたどたどしい愛撫もいいが・・・。こういうやり方もあるんだよ。」

シャルルに乞われてあたしがする愛撫は、いつまでたっても慣れない。
こんなこと言うのは、恥ずかしいけれど・・。
シャルルの男性部分はとても大きくて、あたしの口だと先くらいしか入らない。
だから手を使ったり、まわりを舐めたりするくらい。
ただ、喉の奥まで入れてあげることは出来るので、そのときはシャルルが無言になる。それでも長大なので申し訳ない気持ちになることはある。

あたしの体の中に入ったシャルルは、まるで教え込むかのようにそこを籠絡しようとする。
舐めて、甘噛みして、口の中で包みあげて。
あたしは込み上げてくる熱いものを抑えるので精一杯になる。
男の人の体って、こういう風に熱くなるのね。

「シャルルッ、・・待って!」
男性部分から顔を上げたあたしの体に入ったシャルルと視線を合わせ、両脇に手を入れ抱き上げてお互いの唇を合わす。
熱い息を交換し、舌を絡めあい、離れてはまた触れ合い、半眼になった視線を絡め合う。


・・・・・あたしだって、やってやるんだから。


抱き上げたあたしの体を抱き込むように仰向けにして、その足元に大きな手を這わせ、足の指に舌を絡めさせていく。
おとなしくあたしの行動を観察していたのだろうシャルルが、ぴくっと感じたのがわかる。
右の足の指を次から次へと舐めていき、左の足の指も同じように辿っていく。

・・・ここはあたしがシャルルに抱かれているとき、とても感じてしまうところのひとつ。
あたしの体に入ったシャルルにも、いつもあたしがどう感じているかわかってもらえたらいいのに。

シャルルは熱い息を静かに吐き出しているけれど、あたしの一挙一動を見ている。
そのまま、あたしの女性部分に舌を入れると、雫が次々と溢れてくる。

体は語っているわ、お互いを受け入れるように出来ているって。