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腿 (支配) 《美馬×花純》

華々しい光が溢れる中で決めるターン。
新しいコレクションが決まるように檀上の上を華麗に歩くモデル達。

私もその内の1人。

憧れだったモデルになれて、もう数年が経つ。
悔しいこと泣いたこと、反省することも多かった。
でもやり遂げた喜びに、達成感に勝るものはなかった。

私だけの力じゃない。
支えてくれる仕事仲間やスタッフ、家族がいたから今までやってこれた。
恋人の美馬は支えてくれるだけじゃなく、叱ってくれたり諭してくれることが多くて、そのおかげで仕事のことではストイックに謙虚に接することが出来るようになった。

なのに美馬は、最近私に困ったことをする。
太腿の内側の、着替えても他人には気付きにくい所に咲く赤い花弁。
消えてもまた付けられる、美馬の支配欲の証。

「ここだと、花純の仕事の迷惑にはならないだろ?」
あの黒曜石の瞳に見据えられて言われた言葉の中には、美馬の強い気持ちが込められている。

「もうそろそろ覚悟を決めて、俺のものになってくれ」

解っているわ。
次にプロポーズされたら、…受けようと思っている。

私の内にある赤い華が、これ以上広がらないように。



Fin
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腰 (束縛) 《美女丸×薫》

【創作(美女丸×薫)】の世界観ですが、こちらだけ読んでいただけても大丈夫だと思います。
薫さんは美女丸の婚約者で、外国に演奏へ行くと帰ってくるのは美女丸の家という設定です。




「お、割物から始まるのか。この丸い打ち上げ花火を見てると日本の夏って気がするねぇ」

久しぶりに日本に帰国して、美女丸の家に帰ってくると丁度花火大会が開催される日で、これまた立地条件がいいのか縁側から花火の打ち上げがよく見える。

「家で見れるって贅沢だよな。美女丸は毎年こうして花火見ていたんだろ、羨ましいこった」
せっかく帰ってきたから甘えさせてやろうと美女丸に膝枕をしてやったのだけれど、なかなか言う事を聞かなくてほぼ無理矢理してやったので今まで一言も話さなかった美女丸が、少し不機嫌な声で話し出した。

「家族がいたときは見ていたが、ここ何年かは仕事していたかな。1人で見ても面白くもないしな」
何でもないことのように言う美女丸に、そんなことを言わせたくなくて鼻をきゅっと摘まんでやる。
「…おい」
鼻白んであたしを見上げる美女丸に、クスッと笑ってやる。
「これからはあたしと見ればいいだろ。今みたいにさ」
固いけれど手触りがいい美女丸の髪を撫でてやると、フンと鼻で笑っているが、雰囲気は優しくなった気がする。
「風流だねぇ…」

芯入り菊
牡丹
芯入り銀冠菊



色鮮やかな夏の華が夜空に咲いていく。

「なぁ、近いうちに海に行かないか?プールでもいいけど。水着買ったんだよ」
「行ってもいいけど、…水着なんて買ったのか」
「今回はビキニにしてみたんだ。ちょっと痩せて腰が締まったから着てみたくなったんだよ」
あたしの言葉を聞いてなぜか無言になった美女丸が、あたしの腹の方に顔を向けて着ていた白シャツをたくし上げた。

「…ちょっ!?何やってっ、痛っい!」
美女丸はあたしの腰を長い腕で抱き込み、腰の至る所に赤い跡を残していく。
「これで着れないな?…ワンピースにしとけ」
ニヤリと悪い顔をして笑う美女丸に、あたしは思わず美女丸の頭に拳骨をお見舞いしてしまった。

束縛から咲く赤い華が、ワンピースを着るあたしの腰にまるで花火のように散らばっている。


Fin